2015年9月18日金曜日

夕方、美術館で

夕方の美術館で 友達が死んでいる
僕の手が真っ赤だから なんだかあやしい

大好きなあのこが死んでいる
僕の胸がはりさけそうで何だかあやしい

大きな太陽の絵の前で僕は佇んでいる
僕には言えないことがあったからあやしい

太陽の赤にまぎれてごまかそうとしてる
僕は友達には言えずにとても空しい

本当のことをキャンバスにぶつけることができず
僕は心の赤や黄色を外に出して

倒れている友達を見て 心はとても細い
白い大理石の床が 真っ赤に濡れる

僕は逃げることもできずに心だけせわしい
どうしようもなくなって僕はそっと目を閉じる

床が割れて誰かがさらって呉れたらそれでうれしい
このまま何もかも なくなってしまえばそれでうれしい

ふと、あのこが僕の肩をたたく
ねえ、早く帰ろうよ、と肩をぽんぽんとたたく

僕は言えなかったことを 夕方の美術館に飾る
いつか僕は心で、画家になれるのだろうか、と

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