夕方の美術館で 友達が死んでいる
僕の手が真っ赤だから なんだかあやしい
大好きなあのこが死んでいる
僕の胸がはりさけそうで何だかあやしい
大きな太陽の絵の前で僕は佇んでいる
僕には言えないことがあったからあやしい
太陽の赤にまぎれてごまかそうとしてる
僕は友達には言えずにとても空しい
本当のことをキャンバスにぶつけることができず
僕は心の赤や黄色を外に出して
倒れている友達を見て 心はとても細い
白い大理石の床が 真っ赤に濡れる
僕は逃げることもできずに心だけせわしい
どうしようもなくなって僕はそっと目を閉じる
床が割れて誰かがさらって呉れたらそれでうれしい
このまま何もかも なくなってしまえばそれでうれしい
ふと、あのこが僕の肩をたたく
ねえ、早く帰ろうよ、と肩をぽんぽんとたたく
僕は言えなかったことを 夕方の美術館に飾る
いつか僕は心で、画家になれるのだろうか、と
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