小さな手 桃色の肌
薄い肌に細い血管が
浮き出て薄く
この子のいのちのたしかさを
小さな心臓から
体のすみずみに運ぶ
この子と山の小川に行って
沢蟹をとったり
蝉の声の残響を
岩肌に耳を当てて
感じたりだとか
そんな楽しいときを
一緒に過ごせるほど
この子が成長するまで
私はこの子と共に
生きていくことが
許されるだろうか
そもそもこの子は
本当に生まれてきて
私に元気な声を
聞かせたりするのだろうか
「母」となるべきものを持たない
そんな私の心持ちは
どんな代わりがあれば
愛情と呼ばれるのだろうか
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