もののあはれとあわれなモノと
どっちを見てもあはれはあわれ
東に死に逝く人がいて、
人はいずれは死に行くと、
西にて生にしがみつき
私は生きて考える
あわれなモノはそこにあり、
もののあはれは、見え隠れ
世にあるあはれは浮いて消え
あわれなものも死に消える
消えるあはれを追い求め
人はあわれを好き愛でる
あはれなモノは消え行くと
惜しみ哀しみ、胸を病む
あわれなモノはそのあはれ
さらして孤であり、頑とする
あわれなモノは哀しまず
悲しみ誘ってそこにある
もののあはれを痛むとき
刺さるトゲにはトガはなく
トガなく刻むあわれみは
涙に代えて、モノ悼む
悼む哀しみ、つゆ消えず
消えぬあはれは、見え隠れ
浮いては消える悲しみは
あはれなモノに見えました
もののあはれとあわれなモノと
どちらを見てもあはれはあわれ
死にゆく人のあわれ見て
残る哀しみあわれな私
[elegy: 大垣貴美ちゃんに捧ぐ]
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